天然ふーふ
持続可能な自給自足的暮らしを求めて、東京から瀬戸内海沿岸に移住(いわゆるIターン?)した我が家(または僕)の生活や思いを綴るブログ。3.11の地震による原発事故後、これまで自分たちが送ってきた生活のあり方を考え直して移住を決意。移住後は、これまでの文明的な生活は否定せずとも、できるだけ電力会社や石油エネルギーに「依存」することから脱却し、持続可能な社会やコミュニティ、生活を作ることを目指す。もちろん原発は必要ないと思う。現在、冷蔵庫なしで低電力生活中。月の電気代は500円ほど。
2012
October 14
October 14
10月6~8日の3日間、まっったくのド素人であるにもかかわらず「全国自然農 実践者の集い」という会に参加してきました。場所は徳島県阿波市にある沖津さん宅の「一陽自然農園」。
実は先日、今住んでいる所の裏に草木が生い茂ったスペースを見つけたのでそこで何か栽培してみようと思っています。その参考になる話を聞ければと思って参加したのですが、現時点で実践者でない自分にとっては正直少しハードルが高かったような。でも今後のためです。

刈った草が置かれた畝(うね)。乾いた草が朽ちて養分になったり、寒さをブロックしたりするそうです。
実は先日、今住んでいる所の裏に草木が生い茂ったスペースを見つけたのでそこで何か栽培してみようと思っています。その参考になる話を聞ければと思って参加したのですが、現時点で実践者でない自分にとっては正直少しハードルが高かったような。でも今後のためです。
刈った草が置かれた畝(うね)。乾いた草が朽ちて養分になったり、寒さをブロックしたりするそうです。
農地で説明してくださっている沖津さん。種の撒き方や草の管理方法、輪作(同じ土地で今年はなす、来年はごぼう、など)のサイクルなど
自然農で育った米。よく見ると根元のほうは雑草も生えています。除草剤や農薬・肥料は一切使わず、米の生育が他の草に負けないよう少しだけ草を刈ったりして手助けするそうです。
【全体スケジュール】
6日:農地見学
7日:座学(9時半~17時)
8日:座学(9時半~12時半)
スケジュールが上記のように決まっていて、畑見学の後の座学は「農業と自然農」というテーマが決まっているだけ。「○日の午前は△△についての議論」などと詳細な進行設定などは一切ありません。時には話す人がいなくなりシーンとなることも。それでもしばらくすると誰かが話し始めて、いろんな意見が交わされるという感じでした。都内の会社とかだったらこういうスタイルはまずないと思います。
【1日半の座学】
正直ずっと座学ってけっこうキツいです。特に実践者の皆さんから出る専門的な話はチンプンカンプン。それでもそういう話しの時は乏しい想像力を働かせてなんとか聞いていたりしました。
【経済の成長と人や農産物の成長は違う】
どこかの経済学者が「農業は成長産業になりうる」と言うそうですが、農業の実践者からするとその見方は「成長」という言葉を「経済成長」に限定していてあまりいい感じじゃないようです。たとえば米が「成長」するということは、芽から苗になって花が咲いて穂を垂れることです。人間が「成長」するということは、超簡単に言うと子供が大人になることです。ある事業や産業が「経済成長」するということは「より多くの収益を生み出す力をつける」というような意味になると思いますが、農業の「成長」を単純に金銭的な収益力の問題にしないでほしいと感じているのだと思います。僕も「経済成長」を重視しすぎる社会には問題があると思うし、農業の成長を金銭的な収益力に換算することでお金よりも人間の生活に根ざした本質的なものを見失ってしまう恐れがあると思います。
【自給自足的な生活を志向する人が多い】
僕は、できることはなるべく自分でやろうというスタンスでの生き方を心がけていますが、自然農の実践者たちにも同じような志向を持った人が多いと思いました。実際に自分で農作物を作ってそれを食べて暮らしているという方が何人かいたし、僕も自分がそのように生活できる能力がほしいと思います。
【2晩のテント泊】
宿泊費をうかせるため同行の方に便乗しました。都会だと場所の確保が大変ですが、徳島には無料でキャンプ可能な公園があったので助かりました。
【自然農カレーライス】
最終日の座学終了後、自然農でできた米、野菜を使って作ったカレーライスが振舞われました。とても美味しかったです。ありがとうございます!
※カレー粉などは外部のもの(自然農じゃない)らしいです。
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